
万年筆を使ってみたいけど、結局どれがいいの?
金ペン・鉄(スチール)ペンって何が違うの?
ニブの太さはどんなものがあるの?
今回の記事はこんな疑問にお答えします!
万年筆って種類がありすぎて迷いますよね。
今まで万年筆を使ったのことのない初心者の方はなおさらだと思います。
結論から言うと、万年筆初心者の方に最初の1本としておすすめするのはズバリ!
鉄ペンでF(細字)またはM(中字)
の万年筆です。
今回は、【鉄ペンでF(細字)またはM(中字)】の万年筆をおすすめする理由とペン先に使われる素材の違いやニブの太さについて解説していきます。
万年筆初心者に【鉄ペンでF(細字)またはM(中字)】をおすすめする理由
理由は、ボールペンとほぼ同じ感覚で使うことができるから。
ボールペンって筆圧をかけないと、かすれたり、うまく書けなかったりしますよね。
あまり意識していなかも知れませんが、意外と筆圧が強くなりがちなんです。
もし、金ペンの万年筆をボールペンと同じように扱ってしまうとスリット(切り割り)部分が開いてしまい、最悪書けなくなってしまいます。
その点、鉄ペンの万年筆であれば、ボールペンと同じように筆圧をかけても大丈夫!
(※ただし、限度はありますよ)
ある程度の筆圧にも耐えられるため、あまり違和感なく使うことができます。
万年筆のペン先に使われる素材(鉄ペン・金ペン)の違い
万年筆は、ペン先の使われる素材によって「鉄ペン」「金ペン」と呼ばれるものがあります。
「鉄ペン」は、その名の通り、鉄を多く含んだもの、「金ペン」は金を多く含んだものになります。
鉄ペン万年筆の特徴
スチールペン・ステンレスペンとも呼ばれ、数百円~数千円と比較的安く買うことができます。
しかし、インクの成分によってはペン先が腐食したり、あまりに強い筆圧をかけると金属疲労や劣化しやすく、突然、折れることも。
ペン先が硬く、普段使っているボールペンと筆記感が似ている(ある程度筆圧をかけてもOK)ため、初めて万年筆を使う方にとっては扱いやすいです。
金ペン万年筆の特徴
素材に金が使われているだけあって高価。数十万円するものも珍しくありません。
鉄ペンに比べて柔らかく、金が多く含まれるほど柔らかいのが特徴です。
筆圧が強いとスリット(切り割り)の部分が開いてしまい、書けなくなるため、注意が必要です。
筆記による摩擦で先端部分が削れ、使い込むほどに自分だけの万年筆になっていきます。
鉄ペン万年筆・金ペン万年筆の比較
まとめるとこんな感じです!
鉄ペン | 金ペン | |
価格 | 安い | 高い |
ペンの硬さ | 硬い | 柔らかい |
劣化・腐食 | しやすい | しづらい |
扱いやすさ | ボールペンとほぼ同感覚 | 慣れが必要 |
鉄ペンでも時間をかければ自分の書き癖にあった万年筆に育ちます。
(金ペンほどではないですが・・・。)
万年筆初心者の方は最初は鉄ペン、慣れてから将来的に金ペンを使ってみることを強くおすすめします。
国内・海外メーカーの万年筆はニブの太さが違う
一般的なニブの太さは次の5種類。
- EF(極細字):EXTRA FINE [エクストラファイン]
- F(細字):FINE [ファイン]
- M(中字):MEDIUM [ミディアム]
- B(太字):BROAD [ブロード]
- BB(極太字):BROAD BROAD [ブロードブロード]
国内メーカーと比べると海外メーカーは同じ太さ表記でも1~2段階太いことが多いです。
海外メーカーの「F」 = 国内メーカーの「M」または「B」
また、インクの種類や紙質にもよりますが、細くなればなるほど、筆記時にひっかかりを感じることもあります。
- 国内メーカー・・・M(中字)
- 海外メーカー・・・EF(極細字)または F(細字)
万年筆初心者におすすめする最初の1本まとめ
11歳の息子があまりにも万年筆を欲しがったので、パイロットの「カクノ」を買ってあげたんです。
その時はかなり喜んでくれましたねー。
インクを入れて、ノートに字を書いたり、絵を描いたり・・・。
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3日も経たずに使わなくなりました。(←3日坊主にもなっていない)
せっかく買っても使わなければもったいない。
息子にはまだ早かったのかもしれません。
これから万年筆を使ってみようと思っている方は、ぜひ最初の1本は「鉄ペンでF(細字)またはM(中字)」を使ってみて下さい!!


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